洗濯が上手くいったかどうかは、タオルの仕上がりで測れるかもしれませんね。バリバリでゴワゴワのタオルよりも、ふわふわになったほうが大成功です。
せっかく洗濯するならば、ふわふわのタオルに仕上げたいですね。
いろんな柔軟剤があるものの、昔ながらの粉石けんや液体石けんを使って洗うと、ふんわりと仕上がるという情報を聞いて、石けん洗濯を始めてみました。
今回は、石けん洗濯でのタオルの仕上がりについて書きたいと思います。
石けん洗濯での仕上がり
石けんで洗濯すると、合成洗剤で洗っていたときと比べて、乾いてから畳んだタオルが分厚くなります。
ふわっと仕上がります。
また、柔軟剤を使わなければ、タオルを使う時の水の吸収も良くて気持ちが良いですよ。
クエン酸を使って手作りの柔軟剤ができる
市販の柔軟剤とは別に、クエン酸を少量溶かして柔軟剤として使うと、石鹸や炭酸塩によるアルカリ性を中和し、少し柔らかい仕上げにすることもできます。
目安として、30Lの洗濯に、1gほどのクエン酸を、仕上げのすすぎの時に混ぜて使います。
クエン酸約1gを少量の水で溶かして、全自動洗濯機の柔軟剤をセットするところに入れておくと簡単です。
少し、仕上がりがゴワゴワしにくくなります。また、市販の柔軟剤のように水分を弾いたりししないので、クエン酸の柔軟剤だと、タオルで水滴を拭き取る時の吸収も良いままです。
石けんのみでの洗濯でもそれなりにふわふわになりますが、ゴワゴワ感も少し出るので、クエン酸などの柔軟剤を使ったほうが、柔らかくできます。
市販の柔軟剤を使ったふわふわ感との違い
柔軟剤を使ったふわふわ感は、石けん洗濯後のふわふわ感の仕上がりと少し違っています。
正直なところ、柔軟剤を使ったほうが触った感じは柔らかいのですが、全体にふわっと厚みが出たり、水をよく吸収してくれるのは、石けんで洗った方でした。
やわらかさとは別に、石けんで洗濯すると、タオル生地のループの部分がしっかり立ち上がってふんわりと厚みが出ます。多少ごわついたりもしますが、生地に空気を多く含んでいるので、よりたくさんの水分を吸収できそうに感じます。
顔を洗ってタオルで拭くときに、しっかり水分をとってくれるので、石けんで洗ったタオルの方が気に入っています。
洗い上がって乾いた状態の柔らかさなど触った感じの仕上がりは、ひょっとしたら柔軟剤を使った方が良いかもしれませんが、タオルを使った時に水分をしっかり吸収してくれる感覚の良さは石けんで洗った方だと思います。
石けんは汚れ落ちも良い
石けん洗濯をして意外だったのが、汚れがしっかり落ちて、生乾きのニオイなどがしにくい感じがしたことです。
汚れがしっかり落ちているので、ふきんやタオルなどにカビが生えにくかったり、夏に汗だくになった肌着などの汗や頑固な皮脂の汚れもしっかり落ちてあとから臭ったりしにくいです。
また、漂白剤や蛍光剤が入っていなくても、石けんで洗うとタオルやふきんが白くきれいに仕上がる感じがします。(頑固すぎる汚れは落とせません。きつい汚れには漂白剤が向いています。)
合成洗剤を使っていた時には、落とし切れない汚れがうっすらと蓄積して色がくすんできたこともありますが、石けんは汚れをしっかり落としてくれるのを、色の感じや洗い上がったときの匂いなどでなんとなくわかります。(使い方や比べる洗剤の種類によっても効果は異なります)
洗い上がったあと、石けんのにおいがほのかにすることもありますが、ほとんどの石けん(粉タイプも液体タイプも)に香料がキツくないので、化学物質や香料が苦手な人にも向いています。
(無香料洗剤の関連記事:おすすめの無香料洗剤は?)
※ 洗濯の生乾きの臭い対策の記事
石けん洗濯のコツ
粉石けんで洗濯するときは、溶け残りがないようにすることと、十分な量の石けんを使うようにすると失敗しにくいです。
【溶け残りを防ぐ方法例】
粉石けんがしっかり溶けるように、小ぶりのバケツ半分くらいにぬるま湯(給湯器で40度くらい)を入れて石けんを混ぜ合わせ、少し時間を置きます。
(しっかり透明になって、粉石けんのつぶつぶが見えなくなってから使うようにしています。)
洗濯機に入れ、洗濯物を入れる前に3分間、石けん液を泡立てるようにします。
洗濯する衣類やタオルを入れ、2回すすぎで洗濯します。
溶け残りをなくすには、よくかき混ぜること、あるいは水の温度を上げてお湯にすること、溶かしてから時間を置くことなどで、溶けるようになります。
【その他の溶かす方法例】
・洗濯物を入れる前に、洗濯機に粉石けんと水を入れて、「洗い」設定で10分くらい混ぜてから洗濯する
・バケツなどで、かなり熱いお湯で溶かしてから入れる(ぬるま湯よりも溶けるのが早い)
気温や水温などによっても、溶けやすさに違いが出たりします。
十分な石けんの量は?
十分な量の石けんは、水何リットル当たり石けん何gかという表示がパッケージにあるので、その指示に沿って入れます。
汚れ具合などによって、石鹸を少し多くしたほうが良いこともあります。
例えば、「そよ風」という粉石鹸の場合、洗濯中に、泡立ち(あじさいの花くらいの大きさの泡)が消えないくらいの量がちょうど良いとされています。
【おすすめの粉せっけん】
ドラッグストアの実店舗で洗濯用の粉石鹸を探したら、「そよ風」の1種類しか置いていないことも多いくらい、定番の粉せっけんです。使いやすい粉石鹸だと思います。
洗濯物を入れてから少し経った頃に、洗濯機の中の泡が消えていたら、液体石鹸などを追加すると良いですよ。
【液体石鹸】
溶け残りを心配する必要がないので使いやすいです。泡立ちが足りない時の追加用にも使えます。また、お肌に優しいので、顔や口元に当たるマスクの手洗い用に使うのにも向いていると思います。
毎回石けん洗濯だけにこだわらなくてもOK
石けん洗濯だと、合成洗剤で洗うよりも少し手間がかかり、費用も割高になりがちです。
事前に泡立てたりするのが面倒だなと感じる日などは、液体タイプの石けんにすることもできますし、合成洗剤を使っても良いと思います。
また、おしゃれ着を洗う時には、おしゃれ着用の洗剤を使うのが向いていることもあります。
粉石鹸には、炭酸塩がプラスされている製品が多く、汚れ落ちや泡だちが良いものの、液がアルカリ性になるので、デリケートな素材などには、中性洗剤の方が傷みにくかったり、色落ちしにくいこともあります。
石鹸だけにしようとこだわりすぎない方が、長続きするかもしれません。
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まとめ
石けん洗濯は、うまくできれば洗い上がりがかなり良く、失敗すると黄ばみやすくなったり油っぽい臭いが出やすくなったりします。
合成洗剤よりも失敗と成功の差が激しいのが特徴です。
とはいえ、石鹸の量と溶かし方のコツを覚えれば、それほど難しいものではありません。今、我が家ではミヨシの「そよ風」を使っていますが、洗濯物を入れる前に洗濯機を回して泡立てるようにしたら、ほぼ毎回失敗なしでできています。
実際に使ってみたら、肌に触れる衣類やタオルがお肌に優しくなるように感じたので、一度、石鹸洗濯を試してみるのも良いかもしませんね。
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